むかしのはなし、いまのはなし

叩けばでるでる、アラサーだもの。

彼と別れた日

このブログを始めるきっかけとなった、既婚彼と別れた日のこと。

 

私は数か月前から地元にUターンし、彼とは遠距離状態になっていた。

近くにいる頃からあまりの辛さに「もう終わりにしなきゃ」と思っていたから、物理的に会わなくなれば、彼への思いもどうにか吹っ切れるだろうと思っていた。

でも、引っ越してからも、以前と変わらない毎日のメールのやりとり。

今日あった他愛のない出来事を話したり、「会いたいよ」「家には帰りたくない」「好きだよ」「また絶対に会える」と言われたり、『たら』『れば』で盛り上がったり。一向に気持ちは吹っ切れない。

むしろ会えない分、彼からの気持ちを直に感じることができず、勝手な想像でどんどん苦しくなっていった。

 

きっかけは自分の携帯の検索履歴。

いつのまにか、私の携帯のヒストリーは「本気の不倫」「別れ」「離婚調停」「離婚しない理由」「仮面夫婦」など、ダークな内容ばかり。

知恵袋や発言小町をどれだけ読んだことか。

 

真っ黒になっていく自分が嫌で嫌で、これって健全じゃない、もう本当に終わらせなきゃ、と心から思った。

 

その日、彼といつものようにメールしながら、普段は極力避けてきた彼の家族のこと、特にお子さんに対する気持ちを聞いた。

この手の話をすると、私は嫉妬で彼のことが一時的に大嫌いになる。

そしてそれ以上に、自分のことが大嫌いになる。

それを自分でも知っていたから、あえてこの話を、いつもより落ち着いて、深く聞いた。

もう迷わないために。もう、終わりにするために。

そしてメールでこう伝えた。

 

『あなたのことを考えると、私は自分のことが嫌いになる。このままでは私は幸せではないから、もう二度と連絡しない。二度と会わない。あなたの連絡先も消すね。』

 

彼は「友人としてでも連絡はしたい」と言ってくれたけど、私が折れないのを見て、納得してくれたようだった。

 

『これまでありがとう。体に気を付けてね。おやすみなさい。』

 

これで、私たちの1年6カ月が終わった。

泣きながら、彼のメールを、着信履歴を、連絡先を消した。

 

もう会えない寂しさ、2人が結ばれる未来がない悲しさ、選ばれなかった悔しさ。

涙が次から次へと溢れて、眠れなかった。

 

私は彼のことが好きだった。彼と結婚したかった。彼との家族を持ちたかった。 

 

彼のことは恋愛対象としか見られない。

友人としていられるのなら、別れなんて告げない。

 

きれいさっぱり終わらせたようで、

このブログを書きながらも泣いてしまっている始末。

もしかしたら彼から連絡がくるかも…と期待してしまっている始末。

彼も同じように苦しんでいてほしい、私のことを一生好きでいてほしい、と思ってしまっている始末。

情けないなあ。

少しでも早く、遠い思い出にできますように。