むかしのはなし、いまのはなし

叩けばでるでる、アラサーだもの。

自分のうつを受け入れる

私は心療内科うつ病と診断されてから、3カ月ほど仕事を休職した後、そのまま退職した。

 

最初の2カ月ほど、私はなかなか自分がうつであると受け入れられなかった。

つい最近まで普通に(自分の中では)会社に行っていたのに、急に長期で休むことになり、どんな気持ちでどのように過ごしていいか分からなかった。

 

とにかく、不安だった。

会社や取引先から引継ぎに関する電話がかかってくる度に恐怖だった。

 

本当に自分は仕事を休んでいていいの?

他の人はみんな働いているのに自分は休んで情けない!

こんな情けない自分を見られたくない。

働いてないんだからお金を使っちゃいけない。

 

外に出るときは、人の顔を見ないように、人に顔を見られないように下を向いて歩いていた。

声も小さくなった。

大きな駅に行くときは知り合いに会うんじゃないかとどきどきしていた。

 

最初の頃はうつに関する情報をネットで調べまくった。

うつってどんな病気なのか、休職中に何をするのが良いのか、どうやったら早く治るのか。

同じような立場の書き込みを見ると少し安心した。

自分が休んでいることを肯定された気持ちになった。

 

こんな不安と自責に満ち満ちたことを考えながら過ごしていたためか、気持ちは一向に安定しなかった。

 

自分のうつを受け入れられたのは、休むことに慣れた頃だと思う。

3カ月目くらいから、何もしない自分を受け入れられるようになった。

休んでいる自分が普通になった。

 

有意義に過ごさなきゃ!規則正しく生活しなきゃ!

病気なんだから休まなきゃ!

この「~すべき」「~しなきゃ」という考え方を捨てられたのもこの頃。

 

昼に起きてもいい、遊んでもいい、泣いてもいい、好きなもの食べていい。

 

やりたいことだけすればいいやと思ったら、毎日過ごしやすくなった。 

 

今は以前と比べてずいぶん前向きに物事も考えられる。

うつを受け入れられてからが、本当の治療かもしれない。