むかしのはなし、いまのはなし

叩けばでるでる、アラサーだもの。

「この仕事好きなんです」

アルバイト先のラウンジの女の子の言葉。

先日その子と二人で常連さんについていたとき、仕事の話になった。

 

彼女は20歳そこそこで、これまでアルバイトを転々としてきたそう。

一緒にやんちゃをしていた女友達と、このお店に入店したと話していた。

 

「このお店で仕事を初めて1年以上経つけど、こんなに仕事が続いたの初めて。楽しい。いろんなお客さんを見て、いろんな話を聞いて勉強になるし、マナーも身に尽くし、達成感もある。私はこの仕事が大好きです!」

 

彼女の屈託のない笑顔とまっすぐな自信に心を揺さぶられた。

 

OL時代、私は仕事で心身ともに疲弊して疲弊して、地元に帰ってきた。

働くことは今でも好きだけど、当時の私にとって、仕事は楽しいものではなくなっていった。自信もなくなった。

 

 「仕事が楽しい」って素晴らしいことだ。

あんなにもまっすぐ、自信を持って言えるなんて、最高に素敵なことだ。

 

私はお店で初めて彼女(とその友達)と会ったとき、派手でいかにも水商売の女の子然としている彼女たちに対して、ある種の線引きをしていた。

言ってしまえば多少の優越感を感じていた。

 

そんな自分を恥ずかしく思った。